【樹脂から金属へ!】マイクラC+Cリヤウインドウレギュレータ付属部品製作

マイクラC+Cとはどのような車?

日産のマイクラC+C(マイクラシープラスシー)は、日本でおなじみの「マーチ」をベースにしたクーペカブリオレで2005年に海外で登場した車です。そして、この車の最大の魅力はなんとボタンひとつで屋根が開閉できる電動式リトラクタブルハードトップを搭載していること!可愛らしいデザインと使い勝手の良さが特徴で、当時はヨーロッパ市場で人気を集めたようです。製造から年月が立っていますが、日本国内でもファンが多い希少なお車となります。

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今回はリヤウィンドレギュレータの一部が破損してしまったとのことで修理のご依頼をいただきました。
実はマイクラC+Cではお馴染みのトラブルのようです。
サイズが小さいため、修理ではなく部品製作で対応することといたしました。

マイクラC+Cのリヤウインドウレギュレーターの破損部品を確認

ワイヤーを保持するパーツが激しく損傷

スリーブ(ケース)は大きくひび割れ、変形もしていることがわかります。

今回の部品はリヤウインドウレギュレータのワイヤーを固定する部品となります。
写真の赤矢印部に取り付くようです。

分解して中身を確認

中身を取り出してみると大きく欠損していました。左上にはPOMという記載が確認できます。
このPOMは耐久性の高いエンジニアプラスチックですが、度重なる負荷には耐えられなかったようです。
そこで今回は同じように樹脂で製作するのではなく、より強度を高めるためステンレスで3Dプリントして行きたいと思います!

現物を元に部品を設計

3Dスキャンデータの作成

スキャニングによる3D位置データと実寸計測による数値を組み合わせることで、より高精度の設計データを製作します。

3DCADデータの作成

まずは内側の部品を設計します。
画像ではわかりませんが、裏面も同じ形状となっています。
このように両面同じ形状を作りながら、3Dプリント可能な最低限の厚みを計算して形を作っていきます。
厚みが足りないと変形や穴あきのトラブルが発生するため、設計段階でトラブルを考慮する必要があります。

内側の設計が完了したら、外側のスリーブを設計します。
今回はステンレスで造形するため、固定用の爪を省いた形状とします。
CADデータの作成が完了した後は、3Dプリントするためのスライスデータを作成していきます。

3Dプリントによる部品製造

3Dプリントが完了しました。今回は品質と価格のバランスに優れたステンレス製となります。
このようにもともと樹脂製だった部品を金属に置き換えることも可能ですので、耐久性が不安な部品の場合はお気軽にご相談ください。

ご依頼は車のプロじゃなくても大丈夫

丸イへご依頼いただく作業の1/3ほどは一般ユーザー様です。
また、ユーザー様のご紹介で入庫先の工場からご依頼いただくことも増えてきました。
他にも輸送中の思わぬ破損、輸送事故など運送・輸送業者様からもお問い合わせいただいております。

弊社は岐阜県岐阜市にありますが、全国から郵送にて修理を承っております。お気軽にお問い合わせください。

中古品が入手できない、そんな時には丸イの溶接修理もぜひご検討いただけますと幸いです。

丸イ:佐藤

写真を添えてご相談いただければ、私が破損状況を確認してお答えします!

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いずれもお写真だけでお見積りが可能ですので、お気軽にご相談ください!

破損箇所の撮影方法については こちら のページをご確認いただけますとスムーズです。

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