No.40 輸入車 部品修理 BMW フロントグリル
今回はヘッドライトではなく、フロントグリルのステー 溶接修理をご紹介します!
輸入車の部品は高額なだけではなく取り寄せに時間がかかる場合が多くあります。
そこで、交換ではなく修理をすることでトータルコストの削減と最短修理が可能となります。
BMWのフロントグリルはどのような部品?
今回お預かりしたのはBMWの特徴的なフロントグリル!
車両側にぱちっとはめるフロントグリルステーが折れているようです。
BMWのフロントグリルといえばこの形
BMWといえば、キドニー・グリルと呼ばれるこの形状が思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか。
グリル上辺を見てみると、中央と左右それぞれに1つずつステーがついていたことがわかります。
BMWのフロントグリルステーはどんな形?
破損したステーはとても肉薄だということが写真からもわかります。
接着剤等では強度が全く足りず、車への取り付け時に折れてしまうこともあります。
窒素で溶接することで十分な強度を確保し、薄く整形します。
BMWのフロントグリルはどんな素材?
自動車の樹脂部品の素材表記は、上の写真のように > < という記号で囲んで素材が表記されていることが多いです。
今回は >PP-GF30<とあるのでPP(ポリプロピレン)にGF(グラスファイバー)30%含有の素材ということがわかります。
PP+GF(ポリプロピレン+グラスファイバー)とは
PPなどの熱可塑性樹脂は名前の通り「熱に弱い」という性質がありますが、ガラス繊維が入ることで熱や衝撃に強くさせることができるそうです。
窒素ガスでの溶接時はもちろん、整形のために削る際にもPPのみの場合とGFが含まれている場合とでは加減が異なります。
BMWのフロントグリルを樹脂溶接で修理する
フードを開けたときに見える部分になるので、丁寧に整形を行い見た目にもこだわりました。
丁寧な整形をするためには、削っても折れないことが重要です。これが接着剤では難しいとされる理由のひとつです。
窒素ガスで溶接して強度を確保することが重要なポイントとなります。
裏面も同様に整形しました。
今回のBMWフロントグリルステーの修理は取り付け部ということで、見た目より元の幅・厚さ通りに整形する必要があります。
輸入車はパーツの一部が欠けただけでも修理費用が何万円と跳ね上がることがよくあります。そのような際にはぜひ丸イの修理をご活用ください。
まずはお気軽にご相談ください。