【複雑な曲面!】ヤマハ XJ650ターボウィンカーサイドカバー製作
ヤマハXJ650ターボはどのようなバイク?
1982年に海外市場専用モデルとして発売されたターボエンジン搭載のバイクです。40年以上経過しているバイクというだけでも希少性が高い上、まさかの輸入車ということに驚きです。
中古部品どころか中古車すら見つけることができません。ガレージ保管でも流石に40年経つと色々と部品が劣化してしましますね。
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今回破損したカバーも当然部品の供給はなく、現品からのオーダーメイド製作となります。
このような1点ものの製作には3Dプリントが大活躍となります。
破損部品の確認
表面の確認

一見するとシンプルな形状のようですが、前後左右から異なる曲率のカーブで構成されており、設計難易度が非常に高い形状となります。
また、先端が割れてしまっているのが分かります。取り付け部とは異なる場所のため部品劣化が原因のようです。
裏面の確認

裏面の形状も複雑なため、取り付けに関係ある部分かどうかを考慮しながら設計精度を調整していきたいと思います。
また非常に薄い部品となるため、3Dプリント時に崩れや歪みが発生しないよう設計を工夫する可能性があります。

この程度の破損であれば修理も可能ですが、部品全体が劣化していることを考えるとやはり作り直しが必要だと判断しました。
3Dスキャンデータを用いたモデリング作業
表面の設計

まずは部品サイズに適したスキャナーを選択し、位置データを取得します。
より高い精度が必要な部分は実寸データを使用します。

曲面の設計精度が悪いとバイク側との隙間が大きくなったり、レンズがはまらない等の不具合に繋がるため慎重に曲率を定めていきます。
裏面の設計

奥まった部分などスキャン仕切れない場所は地道に実寸による計測で対応していきます。

設計時は常に断面解析を行いながら機能性を損なわない範囲でオリジナル形状を崩し厚みを確保していきます。
純正部品のような射出成形で部品製作する場合と3Dプリントする場合の設計要項はかなり異なります。
造形の失敗→原因の推測→設計変更→再造形をひたすら繰り返して品質を高めていきます。
3Dプリント完成品の確認
表面の仕上がり

今回は靱性の高いSLS造形(粉末焼結積層造形)を選択しました。
画像では滑らかに見えますが、ところどころ段つきがあるため表面の研磨や塗装が必要になります。
裏面の仕上がり

設計段階で厚みを確保したことによって、崩れや穴あき、歪みなどを最小限に抑えた仕上がりにすることができました。
レンズとのフィッティング確認

シンデレラフィットとはなりませんでしたが、使用に問題ないレベルで完成させることができました。
レンズとカバーの間には防水シールが入る予定です。
なお、表面の研磨や塗装については基本的にユーザー様で行っていただく必要がございます。
弊社では3Dプリント技術を活用した絶版部品の復刻に力を入れております。
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